Vie di Romans Climat 2015
ヴィエ・ディ・ロマンス クリマ 2015

2020年2月15日
ヴィエ・ディ・ロマンスのクリマ6種類と
テルチッチ・マティアズのワインを探求する会
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2月15日
北新地「天麩羅とお蕎麦 三輪」にて
イタリアワインの巨匠「ヴィエ・ディ・ロマンス 」のクリマセット
を探求する会を行いました。
ナビゲートは当店のワインコンサルタントでもある川頭義之氏にお願いしてまたと無い機会を楽しんだのは限定の10名様

この会を催すことができましたのは
Dr.Tのお陰で開催することができました。
このヴィエ・ディ・ロマンス クリマセットは全世界にリリースされたのは昨年、1330SET 日本に輸入されたのはその中から46SETと極々限られた数しか無いのです。
その46の中の一つをDr.Tがゲットされ
北新地「天麩羅とお蕎麦 三輪」で全世界垂涎の的のワインを飲みたいと言っていただけたのは最高に嬉しいことでございます。
この比較ティスティングをナビゲートしていただくのは
日本では一番のこの方しかいない「川頭義之」氏にお越しいただきナビゲートしていただきました。
最高の比較ができる状態ですので
ジャン・フランコ・ガッロ氏のお弟子さんとも言える
テルチッチ ・マティアズ氏のワインも楽しんでいただこうと
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の
イソンツゥオとコッリオの地域の比較も楽しんでいただきながら
「川頭義之」さんの家からハンドキャリーにて
ブラインドのスペシャルなワインも2本入れて


計11本という豪華なラインナップでした。
Vie di Romans Climat 2015
”ブルゴーニュに端を発する「クリマ」というコンセプトにテロワール(ここでは「人」を含まず、ミクロな自然環境下での土壌や気候条件=「ペドロクリマ」とも)如何にして表現するか。収穫を全て同時期に行い、醸造過程も統一することで人的介入を極限まで排除することを実現しました。そして3年の瓶熟を経たワインはペドロクリマをより豊かかに表現できるものへと仕上がりました。”モトックス資料より
テロワールとはいかに!ワインの表現すべき一番のことであるのは間違いないのですが私的にはテロワールとはやっぱり「人」なのではないかと思っております。その人為的なところを排し同一人物の同一醸造で同一時期に収穫したものを比較ティスティングする機会など滅多に無い!のですが・・・
北新地「天麩羅とお蕎麦 三輪」は実現することができました。
素晴らしいお客様あってのことですが・・・
ワインに携わるものとしてやはり
じっくり向き合ってみたい
そんなワインなのです。
下記にテクニカルシートを転載させていただいておりますが
結論から言って
当日、川頭さん開けてテイスティングして
チャンパニスの区画と
ヴィエ・ディ・ロマンス の区画大きく二つに別れており
ティスティングの結果
チャンパニスの区画からテイスティングしたのですが
当日は土曜日
この記事を書いているのが月曜日で
ワインセーブプロ(アルゴンガス)で蓋をした状態で2日経ったものをテイスティングしてみると不思議なことに
チャンパニスの区画の方がボリュームが出ているのです!
当日はヴィエ・ディ・ロマンス の区画の方が確実に
パイナップルのような熟した香りがあったのに
2日経つとやや鉱物的な香りに変化しており
当日はチャンパニスの区画の方が
鉱物的な香りがあったのにマクワウリや熟したグレープフルーツの香りがしていたのです。
この逆転現象
下記のテクニカルシートを
よくよく見るとチャンパニスの区画の方が
樹齢が高いことが影響しているのでは無いのかと推察できます。
このようにワインも抜栓から当日でけではなく
次の日、そのまた次の日と経過の観察も面白いですね!
これは私だけの経験なので
しっかりと記録この部分は重要なのでは無いかと思い記しておきます。
またジャン・フランコ・ガッロさんにお会いできる時が来たら
聞いてみたいと思います。
Glesie
ドロマイト(苦灰岩)が非常に豊富。主に粘土とシルト土の深い層。表土には石灰岩はないが最深層部に豊富 に含まれる。土壌有機物は豊富である一方微生物量は中程度。鉄分は豊富、リンは少ない。保水力は中程度。
■収量37HL/Ha ■生産本数:1330本 ■面積:2.4Ha ■平均樹齢:8年 ■醗酵:ステンレスタンク醗酵(5日間)、その後バリックへ移動(10-15日間) 低温マセラシオン18-20時間、醗酵温度14-22°C、醗酵期間 25日間 ■熟成:オーク樽熟成9カ月(新樽比率20% 228L 仏産、澱とともに) その後ステンレスタンク熟成9カ月(11HL、澱とともに) ■瓶熟成24カ月以上 ノン・フィルター

Curie
ドロマイトは豊富。非常に深さのある土壌で、表土から深層部まで炭酸カルシ ウムが豊富。粘土含有量は中程度。土壌有機物は豊富に含有している。微生 物量は少ない。多量要素(一次・二次)共にバランスよく土中に含まれている。 保水力は控えめ。
■収量40HL/Ha ■生産本数:1330本 ■面積:4Ha ■平均樹齢:12年 ■醗酵:ステンレスタンク醗酵(5日間)、その後バリックへ移動(10-15日間) 低温マセラシオン18-20時間、醗酵温度14-22°C、醗酵期間 18日間 ■熟成:オーク樽熟成9カ月(新樽比率20% 228L 仏産、澱とともに) その後ステンレスタンク熟成9カ月(11HL、澱とともに) ■瓶熟成24カ月以上 ノン・フィルター

Nuts
ドロマイトは豊富。主にシルト。表土には石灰岩が少々あり、深層部の炭酸カルシウム含有量は高い。土壌有 機物、微生物共に豊富。また、カリウム含有量が高い。保水力は控えめ。
■収量40HL/Ha ■生産本数:1330本 ■面積:2Ha ■平均樹齢:14年 ■醗酵:ステンレスタンク醗酵(5日間)、その後バリックへ移動(10-15日間) 低温マセラシオン18-20時間、醗酵温度14-22°C、醗酵期間 20日間 ■熟成:オーク樽熟成9カ月(新樽比率20% 228L 仏産、澱とともに) その後ステンレスタンク熟成9カ月(11HL、澱とともに) ■瓶熟成24カ月以上 ノン・フィルター

Boghis
ドロマイトは少ない。炭酸カルシウムが少し混じる表土に粘土とシルトの豊富な土壌の層(深さは中程度)。 さらに炭酸塩が深くまで分布する。土壌有機物、微生物が共に豊富で、保水力に優れる。
■収量48HL/Ha ■生産本数:1330本 ■面積:1.5Ha ■平均樹齢:27年 ■醗酵:ステンレスタンク醗酵(5日間)、その後バリックへ移動(10-15日間) 低温マセラシオン18-20時間、醗酵温度14-22°C、醗酵期間 15日間 ■熟成:オーク樽熟成9カ月(新樽比率20% 228L 仏産、澱とともに) その後ステンレスタンク熟成9カ月(11HL、澱とともに) ■瓶熟成24カ月以上 ノン・フィルター

Cortesar
ドロマイトをある程度含む土壌。主に砂質-シルト土壌で、炭酸カルシウムは 表土に少々、下層部には豊富に含まれる。土壌有機物は豊富、微生物は中程度 の分布。土壌中のカリウムとマグネシウムの含有バランスは良い。保水力は中 程度。
■収量44HL/Ha ■生産本数:1330本 ■面積:2Ha ■平均樹齢:25年 ■醗酵:ステンレスタンク醗酵(5日間)、その後バリックへ移動(10-15日間) 低温マセラシオン18-20時間、醗酵温度14-22°C、醗酵期間 18日間 ■熟成:オーク樽熟成9カ月(新樽比率20% 228L 仏産、澱とともに) その後ステンレスタンク熟成9カ月(11HL、澱とともに) ■瓶熟成24カ月以上 ノン・フィルター

Goss
ドロマイトは非常に豊富。土壌の層は深くはないが、メインの2層は炭酸カルシウムが豊富。主に砂質石灰 土。土壌有機物は豊富で、微生物量は中程度。保水力は控えめ。
■収量39HL/Ha ■生産本数:1330本 ■面積:1.5Ha ■平均樹齢:10年 ■醗酵:ステンレスタンク醗酵(5日間)、その後バリックへ移動(10-15日間) 低温マセラシオン18-20時間、醗酵温度14-22°C、醗酵期間 20日間 ■熟成:オーク樽熟成9カ月(新樽比率20% 228L 仏産、澱とともに) その後ステンレスタンク熟成9カ月(11HL、澱とともに) ■瓶熟成24カ月以上 ノン・フィルター
