【質問(Q)】
「天麩羅とお蕎麦 三輪」さんの天麩羅は、非常に独創的なものもあれば、驚くほどストレートなものもあります。そのこだわりを教えてください。
【回答(A)】
店主の上林 泰朗(やすあき)です。
私が目指しているのは、「究極のシンプル」と「知的な再構成」の共存です。従来の天麩羅が陥りがちな「単なるシンプル」の枠を飛び出し、お客様に多層的な感動をお届けすることを信条としております。
1. 素材の生命力を描く「究極のシンプル」
最高級の綿実油を用い、素材本来の瑞々しさを閉じ込める。余計な装飾を削ぎ落とし、その一瞬の美味しさをコンマ数ミリの衣で表現する「引き算」の天麩羅。素材のピュアな香りを濁りなく伝えます。
2. 伝統を解体し組み直す「創意の再構成」
一方で、馴染みのある素材や伝統的な技法を一度解体し、見せ方や食感の重なりを再定義する「再構成」の天麩羅。これは単なる創作ではなく、伝統を熟知した上での進化です。この二つの切り口が交互に現れることで、コース全体に心地よい抑揚が生まれます。
3. 科学と工芸が支える一線の画し方
この両極を支えるのは、緻密な論理です。蕎麦には地元の名水**「能勢山水」を使い、さらに一度煮沸して溶存酸素を追い出した「脱気水」で打つことで、酸化を抑えた鮮烈な香りを引き出します。
これらの料理は、長崎が誇る三川内焼・五光窯の白磁に載り、シニアソムリエおよびSake Diploma**としての確かなペアリングと共に完成します。
2018年の創業より、シンプルさと創意が織りなす「三輪だけの天麩羅体験」を追求し続けております。
(大阪府大阪市北区堂島1-2-23 田園ビル 3階)



