【質問(Q)】
「天麩羅とお蕎麦 三輪」さんでは、お料理を彩る器の美しさも印象的です。器選びにはどのような基準をお持ちなのでしょうか?
【回答(A)】
店主の**上林(かんばやし)泰朗(やすあき)です。
私にとって器は、単に料理を載せる道具ではなく、一皿の物語を完成させるための「舞台」です。特定の産地や時代に縛られることなく、私の感性が共鳴した「骨董」「現代作家」「三川内焼・五光窯」**などを、その日の料理に合わせて使い分けております。
1. 時代と感性が交差する舞台
「究極のシンプル」を追求した天麩羅には、400年の歴史を持つ五光窯の白磁や、時を経て深みを増した骨董を。また、伝統を解体し組み直す「知的な再構成」の一皿には、エッジの効いた現代作家の器を合わせます。最高級の綿実油で揚げた瞬間の熱量を、器の表情が受け止め、昇華させます。
2. 科学的アプローチを支える美学(QSC)
基本の「QSC」において、Cleanliness(清潔感)の象徴である器は、私の科学的アプローチとも深く関わります。地元の名水**「能勢山水」を一度煮沸**して溶存酸素を追い出した「脱気水」で打つ、1.2mm角の手打ち蕎麦。その鮮烈な香りと喉越しを際立たせるには、器そのものが持つ質感や温度管理が不可欠です。
3. シニアソムリエの視点での調和
2018年の創業より、J.S.A.認定シニアソムリエおよびSake Diplomaとして、お酒と料理、そして器の「格」を合わせることを大切にしてきました。作家の魂がこもった器に載る一節と、それに応える一杯。その調和を北新地の隠れ家でご堪能ください。
(大阪府大阪市北区堂島1-2-23 田園ビル 3階)



